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図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第7回:柴崎友香さん

ミニコミから古典まで宝の地図で駆けめぐる!
<プロフィール> 2000年「きょうのできごと」でデビュー(2003年 行定勲監督により映画化)。 2007年『その街の今は』(新潮文庫)で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞大賞、2006年度咲くやこの花賞受賞。主な著作に『主題歌』(講談社)、『星のしるし』(文藝春秋)、『ドリーマーズ』(講談社)などがある。2010年9月に長編小説『寝ても覚めても』(河出書房新社)と初の本格エッセイ集『よそ見津々』(日本経済新聞社)発売。

 待ち合わせ場所である七階へ向かうエスカレーターに乗って、浮き足立った気分でいた。実は数年前にも「1万円分の本を書店で選ぶ」という企画に参加したことがあるのだが、そのときはほんとうに「選ぶ」だけで実際にいただけたのはそのうちの1冊だけだった。しかし今回は「お買い物」、しかも「3万円」だ。そんな都合のいい話が世間にあるんだろうか。あったとしても、わたしなんかでいいんだろうか。半信半疑のまま、でも連絡をもらってから数週間のあいだにメモした気になる本のリストを、しっかりと握りしめていた。
 書店はジュンク堂新宿店。昨年新刊記念のイベントでお世話になった阪根さんと松岡さんに、おすすめ本を伺おうと思ってここにした。本に限らず、音楽や映画でも、自分で深く探求していくというよりは、知人のすすめや、好きな作家の好きな作品を手に取ることが多い。日々膨大な本が刊行される昨今、ひろーい書店の中でいろんなジャンルの本を見ている書店員さんなら、絶対おもしろい本を教えてくれるに違いない。

柴崎友香さんが図書カードで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『コンセプション』 岡田利規/天然文庫 ¥1,050
『生活考察 創刊号 Vol.1』 辻本力編集・発行 ¥780
『オーウェル評論集3』 ジョージ・オーウェル 著、川端康雄編/平凡社ライブラリー ¥1,365
『Tree Line』 Robert Adams/Steidl Publishing ¥5,775
『水木サンの迷言366日』 水木しげる著、大泉実成編/幻冬舎文庫 ¥720
『アラマタ美術誌』 荒俣宏/新書館 ¥2,940
『時効捜査』 竹内明/講談社 ¥1,995
『精神の哲学・肉体の哲学』 木田元、計見一雄/講談社 ¥1,995
『地球遺産 最後の巨樹』 吉田繁写真、蟹江節子著/講談社 ¥3,990
『LB 中洲通信 2010年2月号』 リンドバーグ ¥500
『TOLTA 4』 TOLTA ¥1,000
『歩きながら考える step4』 レーエ ¥735
『建築と日常 vol.1』 長島明夫編集・発行 ¥1,200
『酒とつまみ 第12号』 酒とつまみ社 ¥400
『男子にオススメの少女マンガ大百科』 スモール出版 ¥399
『火山の下』 マルカム・ラウリー著、渡辺暁、山崎暁子訳/白水社 ¥3,150
『南回帰線』 ヘンリー・ミラー著、河野一郎訳/講談社文芸文庫 ¥1,785
『エドワード・オールビー1 動物園物語、ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』 鳴海四郎訳/ハヤカワ演劇文庫 ¥882
『トリストラム・シャンディ』上 ローレンス・スターン著、朱牟田夏雄訳/岩波文庫 ¥945
合計 19冊  購入総額 ¥31,606

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

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