図書カードNEXT トップ > 図書カード使い放題?! > バックナンバー > 第67回:青柳碧人さん

図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第67回:青柳碧人さん

バイキングマスターには程遠い
<プロフィール> 青柳碧人(あおやぎ・あいと)
1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー。19年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』は多くの年間ミステリーランキングに入り、本屋大賞にノミネートされた。著書に「猫河原家の人びと」シリーズ、『スカイツリーの花嫁花婿』『ナゾトキ・ジパング』『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』など多数。

 今月は青柳碧人さんが図書カード3万円お買い物に挑戦! 数学本から百名城ガイドにすし図鑑、パズル本、実話怪談等々バラエティあふれるブックバイキングの成果はこれだ!!
(2022年9月8日 於丸善丸の内本店)

 テレビ朝日のバラエティ番組『テレビ千鳥』に「一周だけバイキング」という企画がある。何も知らずに呼び出されたゲストは、広いスタジオに用意されたホテルのようなバイキング会場に通され、「取り直し禁止」というただ一つのルールのもと、自由に料理を取ってくるよう告げられる。最終的にトレイの上に完成した料理の組み合わせ・盛り付けにセンスや人間性が現れるという奥深いゲーム企画なのである。
 番組内でご意見番とされているのが、博多華丸氏だ。各種食器を美味く使い、バランスよく、まるで元からコースとして用意されたような盛り付けを見せる。その華麗で潔い手並みは芸術的と言ってよく、バイキングマスターの異名を誇っている。
 今回の図書カード企画を聞かされたとき、「これは書店版の『一周だけバイキング』だ!」と僕は思った。3万円という限られた予算の中、よりスマートでより充実した書籍ショッピングをすることを求められている──となれば、バイキングマスター博多華丸の教えを実行せねばなるまいと心に誓った。すなわち、下見である。
 一周しかバイキングできないのならまず会場を下見し、トレイに乗るだけの料理の完成形のイメージを思い描く。本もまた、同じ。書店内のどこにどんなジャンルの本があるのか先にチェックしながら、どこでいくら使うかを考えなければならない。

青柳碧人さんが図書カードNEXTで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『数学の世界』 森毅、竹内啓/中公文庫 ¥1,056
『日本人の真価』 藤原正彦/文春新書 ¥935
『日本の偉人100人+50人』 寺子屋モデル編著/致知出版社 ¥1,980
『1日1話、つい読みたくなる世界のミステリーと怪異366』 朝里樹監修/徳間書店 ¥2,695
『日本100名城と続日本100名城に行こう』 日本城郭協会/ワン・パブリッシング ¥1,100
『東京ベストカフェ』 昭文社 ¥990
『新宿センチメンタル・ジャーニー 私の新宿物語』 堀江朋子/図書新聞 ¥2,200
『すし図鑑』 藤原昌高/マイナビ出版 ¥1,540
『パズルの国のアリス 美しくも難解な数学パズルの物語』 坂井公、斉藤重之イラスト/日経サイエンス社 ¥1,760
『量子論のすべて 常識をくつがえすミクロの世界の物理学』 Newton別冊/ニュートンプレス ¥1,980
『花火の事典』 新井充監修/東京堂出版 ¥4,180
『魔術師を探せ!』 ランドル・ギャレット、公手成幸訳/ハヤカワ・ミステリ文庫 ¥924
『西浦和也選集 迎賓館』 西浦和也/竹書房怪談文庫 ¥748
『恐怖実話 怪の遺恨』 吉田悠軌/竹書房怪談文庫 ¥748
『第七脳釘怪談』 朱雀門出/竹書房怪談文庫 ¥748
『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』 中野京子/光文社新書 ¥1,078
『怪談まみれ』 深津さくら/二見書房 ¥1,540
『文豪の素顔』 高橋敏夫、田村景子監修/エクスナレッジ ¥1,848
『此の世の果ての殺人』 荒木あかね/講談社 ¥1,815
合計 19冊 ¥29,865

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

ページトップへ

ページトップへ