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図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第66回:原田ひ香さん

大河と冨樫を一気買い!
<プロフィール> 原田ひ香(はらだ・ひか)
1970年、神奈川県生れ。2006年、NHK 創作ラジオドラマ脚本懸賞公募にて最優秀作受賞。2007年、「はじまらないティータイム」ですばる文学賞を受賞してデビュー。著書に『財布は踊る』『古本食堂』『そのマンション、終の住処でいいですか?』『三人屋』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『三千円の使いかた』『ランチ酒』『事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング』『人生オークション』『母親ウエスタン』『彼女の家計簿』『ミチルさん、今日も上機嫌』『ラジオ・ガガガ』などがある。

 今月は原田ひ香さんが図書カード3万円お買い物に挑戦! 6月にオープンした三省堂神保町本店の仮店舗で、鎌倉殿から気になる名作漫画まで、どーんと49冊を一気買いだ!
(2022年7月6日 於三省堂書店神保町本店小川町仮店舗)

 その日、私はちょっと緊張していた。
 三省堂神保町本店が老朽化のため建て替える、とお聞きしたのは1年ほど前だっただろうか。業界には結構な激震が走った覚えがある。自分自身、ちょうど同じ時期、神保町を舞台にした『古本食堂』(角川春樹事務所)を出す時期だった(作品中に三省堂神保町さんも出てくる)こともあり、ちょっとショックを受けた。建物の耐震基準が変わったらしい。新宿の紀伊國屋さんも渋谷のNHKも直している。そういう時代なのだろう、と自分を慰めた。
 その移転したばかりの仮店舗に行きたい、というのが今回のお願いだった。緊張したのは、そこに行くのは初めてということもあるし、何より、自分が買いたい本がそろっているのか......いやいや、本当はそんなことではない。「本の雑誌」の編集者さん(以下Mさん)、そして、文芸担当の書店員さん(Oさん)という、手練れの本好き(だろうな、きっと)が見ている中で本を買うということにかなりびびっていたのだった。私は自分の読書歴にまったく自信がない。
 だって、選択がミーハーすぎたから。

原田ひ香さんが図書カードNEXTで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『マンガ日本の古典 吾妻鏡』上中下 竹宮惠子/中公文庫 ¥1,947
『増補 吾妻鏡の方法 事実と神話にみる中世』 五味文彦/吉川弘文館 ¥2,640
『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』 清水克行/新潮社 ¥1,540
『日本中世史最大の謎!鎌倉13人衆の真実』 本郷和人/宝島社 ¥1,430
『香君』上下 上橋菜穂子/文藝春秋 ¥3,740
『HUNTER×HUNTER』1〜36巻 冨樫義博/集英社 ¥17,424
『逃げ上手の若君』1〜5巻 松井優征/集英社 ¥2,420
合計 49冊 ¥32,287

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

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