もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。
第33回:小路幸也さん
- 作家の栄養補給本
- <プロフィール>
小路幸也(しょうじゆきや)
北海道旭川市出身。2003年「空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction」により講談社メフィスト賞を受賞。同作品がデビュー作となる。他の著書に「東京バンドワゴン」(集英社)、「踊り子と探偵とパリを」(文藝春秋)、「花咲小路二丁目の花乃子さん」(ポプラ社)等多数。
今月の図書カード3万円使い放題コーナーは小路幸也氏が登場。写真集から読むだけで楽しい事典まで、どどんと買った資料本+ミステリーの6冊はこれだ!(平成27年10月9日 於八重洲ブックセンター本店)
3万円分の図書カードである。
本を3万円分自由に買っていいという夢のような企画が、ついに私のところに回ってきた。いや別に順番に必ず回ってくるわけではないのだけど運良く来たのだ。<いかがでしょうか?>などと依頼メールに書いてあったけどいやいかがも何もないじゃありませんか。こんな素晴らしい依頼を断る作家がどこにいるって言うんですか。
というわけで、喜び勇んで北海道から東京にやってきました。
お店は編集さんに選んでもらった東京駅近くの<八重洲ブックセンター>さん(定宿に近いという理由で)。もちろん、事前にどんな本を買おうかとあれこれ考えていたんだけれど、そのパターンを2つ決めた。
まず、お値段が高いので普段は購入に躊躇してしまう資料(もしくは、なるかもしれない)本を、どどん! と買うか、あるいは新刊を含めて読みたい(もしくは読み逃していた)小説を、がさっと買うか、の2パターン。これはかなり悩んだんですが、結局資料本を、どどん! と買ってしまいました。いやー買った買った買いましたよ。そしてめっちゃ重たかったです(もちろんホテルから家へはクロネコさんに運んでもらいました)。
楽しい時間はあっという間に終わってしまったんですが、こんなにも楽しい仕事だったら何度でもやりたいです。
小路幸也さんが図書カードで購入した本
著書 | 著者/出版社 | 価格(税込) |
---|---|---|
『サーカスの時間 本橋成一写真集』 | 河出書房新社 | ¥5,184 |
『人力車の研究』 | 齊藤俊彦/三樹書房 | ¥4,104 |
『岡本綺堂探偵小説全集 第一巻 明治三十六年~大正四年』 | 末國善己編/作品社 | ¥7,344 |
『写真で見るヴィクトリア朝ロンドンの都市と生活』 | アレックス・ワーナー+トニー・ウィリアムズ著、松尾恭子訳/原書房 | ¥4,104 |
『図説 世界シンボル事典』 | ハンス・ビーダーマン著、藤代幸一監訳、藤代幸一・宮本絢子・伊藤直子・宮内伸子訳/八坂書房 | ¥8,424 |
『アルファベット・ハウス』 | ユッシ・エーズラ・オールスン著、鈴木恵訳/ハヤカワ・ミステリ | ¥2,160 |
合計 6冊 購入総額 ¥31,320 |
それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。