もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか？
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開！
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

　図書カード3万円分、買いたい放題という企画は知っていましたとも。
　依頼のメールが届いたとき、前のめりに「おおっ」と声が出ました。ついに！　やった！　私でいいのかしらという奥ゆかしい気持ちもなきにしもあらずですが、それよりも先方の気が変わったら大変。早々に受諾のお返事を出しました。「ご希望の書店は？」という質問にも迷わない。
　横浜そごうの7階に位置する、紀伊國屋書店横浜店さん。何を隠そう私、デパートが好きみたいです。てへへ。あんまり意識したことがなかったけれど、どうやらそうらしい。打ち合わせはたいてい横浜駅周辺にしてもらってるのですが、早めに家を出てちょっとぶらぶら。打ち合わせが終わったら、寄りたいところがあるからと言って別れ、またふらふら。
　デパートにはさまざまな商品がひしめき、美味しそうだったり、綺麗だったり、おしゃれだったり、面白そうだったり。はたまた、なんじゃこれはというのも売ってるし、ぎょっとする値段もいっぱいあるし。
　ほとんどがウィンドーショッピングなのですが、打ち合わせ前後のクールダウンにちょうどいいのだと思います。気まぐれに眺め、店員さんに話しかけられて焦ったりしながら、エスカレーターを上がった先にあるのが、紀伊國屋書店横浜店さんです。
　考えてみれば本屋さんそのものが、規模の大小にかぎらずデパートっぽいのかも。美味しそうなのも綺麗なのもぎょっとするのもある。商品プッシュをされないのはデパートに勝る美点。すばらしい。
　まさに夢のワンダーランドで、今日はウィンドーショッピングじゃないもんね、買うぞ、買いまくるぞと鼻息を荒くしたのでした。

大崎梢さんが図書カードで購入した本

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

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