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最新:石田夏穂さん

東京駅の東西で本を買う
<プロフィール> 石田夏穂(いしだかほ)
1991年埼玉県生まれ。2021年「我が友、スミス」でデビュー。 他の著書に『ケチる貴方』『黄金比の縁』『ノーメイク鑑定士』など。

購入書籍No.   12345678910111213

【1】『本屋の人生』(本の雑誌社)

『本屋の人生』

 まさに、店主の伊野尾さんの著書です。その場でサインしてもらいました。実は伊野尾書店は2026年3月をもって閉店となり、同年6月からは別の店名での営業になるそうです。本書は伊野尾書店の歴史を辿ることはもとより「お仕事ノンフィクション」としても面白いです。この企画のお話をいただいたとき、私は伊野尾書店が閉店することを知らなかったのですが、ギリギリ間に合ってよかったです。

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【2】『パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生』(書肆侃侃房)

『パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生』

 ずっと欲しかった本です。事前に注文していただきました。パトリシア・ハイスミスは私の大好きな作家で、本書も図書館で最初のほうだけ読んでいました。すると、映画にもなった『キャロル』の前日譚として、何とハイスミスがデパートで一目惚れした(?)客の後をつけ、家まで特定するという(言ってしまえばストーカー? な)エピソードが展開されており、おお~~~? と驚きました。あの徹頭徹尾クールそうなサスペンスの巨匠が、そんな大胆な行動をするとは......私は何だか興奮してしまって、それ以降は図書館で読めず、これはいつか買わないとな......(高いけど......)と思っていました。ゲットできて嬉しいです。

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【3】『ひろくま』(KADOKAWA)

『ひろくま』

 こちらも注文していただきました。推し活ですね。「ひろくま」は私の大好きなキャラクターで、広島の観光大使でもあります。ずっと発売を待っていました。

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【4】『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(左右社)

『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』

 とても難しそうな本です。果たして私は読めるのでしょうか? こちらも注文していただいたのですが、先の『ひろくま』を(わざわざ)注文したことを考えると、石田ってガキなんだな~と思われるかと危惧し、バランスをとるために購入しました。と言うのは半分は冗談で、アセクシャルに興味があります。と言うのも、ぜんぜん恋愛に興味ないんですよね。ドラマや小説に(必ずといっていいほど)出てくる恋愛シーンや濡れ場も苦手です。自分の小説でも、あまりに恋愛シーンが出てこないので編集者と喧嘩になったこともあります(私が勝ちました)。とは言え、何も潔癖ではなく、日常会話の下ネタは大好きです。大好きどころか、午前中にもかかわらず乱発しますので、ここだけの話、社の人事に注意を受けたこともあります。

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【5】『真鍋博の世界』(パイ インターナショナル)

『真鍋博の世界』

 こちらもずっと欲しかった本です。主にイラストレーターとして著名な真鍋博さんは、星新一さんをはじめとする多くの作品の挿絵や表紙で知られています。多くの方がそうかもしれませんが、私も星新一さんのショートショートを読みながら、なんだ、このカッコいいイラストは! と痺れていました。一生大事にしたいです。ページを開くと、おお、なんだか見ているだけでSF的な創意が湧き出てくるではありませんか! ※気のせい

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【6】『豊臣兄弟! 前編 NHK大河ドラマ・ガイド』(NHK出版)

『豊臣兄弟! 前編 NHK大河ドラマ・ガイド』

 父が大河ドラマを観ているので買ってあげました。喜んでいました。

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【7】『踏切の幽霊』(文春文庫)

『踏切の幽霊』

 ずっと読みたいと思っていた本です。この企画で文庫は買わないようにしよう......などとセコすぎる方針のもと本を選んでいたのですが、これだけは例外でした。

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【8】『『運動の科学』上下』(ハヤカワ文庫NF)

『『運動の科学』上下』

 と思いきやこちらも文庫でした。こうした身体にまつわるノンフィクションは読まずにおれません。本書の帯に「『人体600万年史』の著者が説く~」とあり、まだ学生だったころ、同著を読んだと思われる前世レベルの記憶が蘇りました。まあ率直に申しますと、これ系の本の結論は読まずともわかります。たとえば『スマホ脳』の結論が「スマホいじるな」であるように、本書ですと、走れ、ということですよね? つべこべ言わず動け、ということですよね? 私はビックリするほど走れない人間ですので、本書に肩を押してもらいたいと思います。

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【9】『冬眠の生命科学』(エクスナレッジ)

『冬眠の生命科学』

 こちらもその場で購入を決めました。「~の科学」ってタイトルはかっこいいですね。やはり帯の「(冬眠は)命がけの戦略」というフレーズに惹かれました。いままで、冬眠っていいな、ずっと寝ていられるのだろ? 何で人間は冬眠しないのだろう? と恥ずかしながら思っていたのです。帯って大事ですね。
 私は野生動物にまつわるノンフィクションが好きです。テレビなんかでも(かわいい犬猫のペットたちというより)野生動物の生き様を追う番組が好きです。その理由は、めっちゃ生きるのが過酷そうだからです。野生動物は普通に明日死ぬかもしれません。いつも捕食者に狙われています(捕食者もいつも食べ物を探しています)。こうした生き物たちの真っ直ぐな眼差しを観ていますと、人間としていまを生きるなんてどうってことねえな、と思えるのです。会社で嫌なことがあったとか、あいつに悪口を言われたとか、そんなことはどうだっていいのです。私は落ち込んだとき、本やテレビでこうした野生動物のハードな生態に触れます。特にオススメなのは、やはりサバンナ系ですね。ライオンでもヌーでもキリンでもワシでもいいのですが、サバンナに生きる動物たちを観ますと、マジで悩まなくなります。あとはサーモン系ですね。私は専門家でも何でもありませんが、サーモンの生き様は誠に壮絶でして、自分にまつわる99.9パーセントのことがどうでもよくなります。本書からもそんなオーラがプンプンします。

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【10】『古墳時代の歴史』(講談社現代新書)

『古墳時代の歴史』

 野生動物もそうですが、昔の人から得られるエネルギーもすごいです。昔の人といっても様々ですが、現代人よりタフだったのは間違いないと思います。

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【11】『ようやくカレッジに行きまして』(文藝春秋)

『ようやくカレッジに行きまして』

 読みたいと思っていた本です。説明不要と思いますが、本書はオアシズの光浦靖子さんによるエッセイ本です。光浦さんはテレビの仕事をやめてカナダに留学されましたが、私もいまの仕事を40代、50代、あるいは60代になっても続けているかわかりません(何なら1年後ですらわかりません)。自らの行く末を考えながら読みたいと思います。

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【12】『アニータの夫』(柏書房)

『アニータの夫』

 その場で購入を決めました。何の前情報もありませんでしたが、悪いやつが出てくるようだったからです。最初は小説かと思いましたが、ノンフィクションでした。ますます読むのが楽しみです。

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【13】『みえないもの』(柏書房)

『みえないもの』

「みえないものとしての女性」というフレーズに惹かれました。青森とルーマニアという組み合わせも気になりました。読むのが楽しみです。

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 実を言いますと、いわゆる大型書店ではないため、3万円も使えるかな? とちょっと心配でした。結果的に余裕で使い切ったどころか、超過してレジで何冊か断念したほどでした。一部は注文したとはいえ、逆に大型書店だったら選び切れなかったかもしれません。私は「選ぶ」という行為がなぜか苦手で、いわゆる「ジャムの法則」で謳われている「人間は選択肢が多すぎると選べなくなる」というのが我がこととして理解できます。本に限らず、飛行機で観られる映画にしろ、うどん屋のトッピングにしろ、薬局で売っている歯磨き粉にしろ、そうですね、5つより多くの選択肢があると面倒になってしまうのです。面倒になってしまうと言いますか、完璧な判断ができねえな、と思ってしまいます。ここに言う完璧な判断とは、ベストを選び出すことですが、私はそんな能力ないくせに、どうせするならベストチョイスでなければならん! のような貧乏根性の持ち主でして、なので選択肢が多いとビビってしまうのだと思います。極端な話、選択肢が2つなら50パーセントの確率でベストですが、20つなら5パーセント、2,000つならもうベストは選べないと思います。図書館なんかでも、あまりに膨大に本がありすぎて、子供のころから、あれ名前なんていうんですかね、返却された本を書架に戻す直前の本棚(キャスターのついたやつ)の中からしばしば選んでいました(それすら多くて選べないときがありました)。今回はそんな私にうってつけの本屋さんで買い物できました。調べてみますと、どうやら都内には1,000程度の本屋さんがあるようです。そんな(私にすれば)膨大な選択肢の中から、自分、珍しくいいチョイスしたじゃーん、と思います。

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