図書カードNEXT トップ > 図書カード使い放題?! > バックナンバー > 第64回:砂原浩太朗さん

図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第64回:砂原浩太朗さん

「実は……」の連打で本を買う
<プロフィール> 砂原浩太朗(すなはら・こうたろう)
1969年生まれ、兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者に。2016年「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞。2021年『高瀬庄左衛門御留書』で第34回山本周五郎賞・第165回直木賞候補。また同作にて、第9回野村胡堂文学賞・第15回舟橋聖一文学賞・第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。『黛家の兄弟』にて、第35回山本周五郎賞受賞。他の著書に『いのちがけ 加賀百万石の礎』、共著に『決戦!桶狭間』『決戦!設楽原』『Story for you』『読んで旅する鎌倉時代』、また歴史コラム集『逆転の戦国史』がある。

 今月の図書カード3万円お買い物コーナーは砂原浩太朗さんが登場! あの名作少女漫画からムーにサラ金、ミュージカル映画等々、意外なテーマの連打で買った11冊はこれだ!
(2022年3月25日 於丸善丸の内本店)

3万円ぶん好きな本を買っていいと聞いたとき、「そのまま小説の資料になりそうなものは、やめよう」と決めた。
 歴史・時代小説を書いているので、資料として本はよく買う。新本よりも古書のほうが中心だが、最近は値崩れも激しく、金額についていえば、驚くほど安いと感じることが多い。
 が、値段はともかく、スペースには限りがあるから、結果として自分が好きな本は買い控える癖がついてしまった。せっかくの機会を得たからには、必要性の軛をかなぐり捨て、思うさま好みの本を買わせていただこうと思ったのである。それも小説などではなく、ふだんなら興味を持ちつつ踏み切れずにいたようなものを選ぶことにした。
 その舞台としてお願いしたのは、丸善丸の内本店。四階のカフェは編集者と打合せをする定番の店だから、馴染みもある。だいたいの配置も分かっているから探しやすいだろうという思惑があった。

砂原浩太朗さんが図書カードNEXTで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『あさきゆめみし 新装版 全7巻』 大和和紀/講談社 ¥9,020
『地球の歩き方 ムー 〈2022~∞〉 異世界の歩き方』 「地球の歩き方」編集室編/地球の歩き方 ¥2,420
『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』 小島庸平/中公新書 ¥1,078
『ギリヤーク尼ヶ崎という生き方 91歳の大道芸人』 後藤豪/草思社 ¥1,980
『ミュージカル映画事典』 重木昭信/平凡社 ¥18,700
合計 11冊 ¥33,198

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

ページトップへ

ページトップへ