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第63回:新井素子さん

重さを気にせずお買い物
<プロフィール> 新井素子(あらい・もとこ)
1960年、東京都生れ。立教大学文学部卒業。都立高校2年生のとき、「あたしの中の……」が第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選、星新一氏の強い推薦で作家デビュー。1981年「グリーン・レクイエム」、1982年「ネプチューン」で2年連続の星雲賞日本短編部門受賞。1999年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞受賞。『星へ行く船』『ひとめあなたに…』『結婚物語』『この橋をわたって』『絶対猫から動かない』など、著書多数。

購入書籍No.   12345678910111213

【1】『約束のネバーランド』全20巻(集英社)
【2】『プラネテス』全4巻(講談社)

『約束のネバーランド』『プラネテス』

 この時、私がとった戦略は、とても単純。
 まず、かさがあるに決まっている漫画を大人買いして(『約束のネバーランド』白井カイウ、出水ぽすか、20冊、『プラネテス』幸村誠、4冊)、

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【3】『プレミアム アトラス 世界地図帳 新訂第4版』(平凡社)
【4】『BRUNOホットプレート魔法のレシピ100』(日本文芸社)
【5】『すぐに作れる「あと一品!」』(成美堂出版)
【6】『dancyu 日本一の卵レシピ[愛蔵版]』(プレジデント社)
【7】『基本調味料で作る体にいいスープ』(主婦と生活社)

『プレミアム アトラス 世界地図帳 新訂第4版』『BRUNOホットプレート魔法のレシピ100』『すぐに作れる「あと一品!」』『日本一の卵レシピ[愛蔵版]』『基本調味料で作る体にいいスープ』

それから、判型が大きかったり写真なんかを多用している地図と料理本を買う。(『プレミアム アトラス 世界地図帳 新訂第4版』、『BRUNOホットプレート魔法のレシピ100』、『すぐに作れる「あと一品!」』、『日本一の卵レシピ[愛蔵版]』、『基本調味料で作る体にいいスープ』。)

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【8】『ビジュアル「奇怪」生物図鑑200種』(秀和システム)
【9】『えげつない! 寄生生物』(新潮社)

『ビジュアル「奇怪」生物図鑑200種』『えげつない! 寄生生物』

 この段階で、まだゆとりがあったので、趣味の生物学関係の本を。(『ビジュアル「奇怪」生物図鑑200種』、『えげつない! 寄生生物』。)......趣味に結構偏りがあるなあ。

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【10】『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)
【11】『おわかれはモーツァルト』(宝島社)
【12】『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』(新潮社)

『同志少女よ、敵を撃て』『おわかれはモーツァルト』『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』

 これでもまだゆとりがあったので、じゃあ四六判の本、買お。(『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬、『おわかれはモーツァルト』中山七里、『不村家奇譚 ある憑きもの一族の年代記』彩藤アザミ。)

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【13】『未踏の蒼穹』(創元SF文庫)

『未踏の蒼穹』

 ここまできても、まだちょっと図書カードのお金が残っていたので、あ、ホーガンの文庫がある、これ読んでない、これも買っちゃお。(『未踏の蒼穹』J・P・ホーガン。)ただ......文庫だからそこまで高くはあるまいって最後につっこんだこれが、1320円もしたので、ちょっと予算をオーバーしてしまったけれど。(文庫を舐めていた。価格を見ずにつっこんでしまった。)


 あ、それから、地図を買ったのは、ちゃんとした理由がある。(別に判型が大きいから買った訳ではない。)
 先日、友達としゃべっている時、カザフスタンの話題が出て、私は、カザフスタンがどこにあるのか判らなかった。で、色々聞いてみたんだけれど、友達の言葉による説明だけでは、やっぱり、カザフスタンがどこにあるのかよく判らない。「ロシアとインドの間で、あ、中国の上」では......ロシアもインドも中国も、無茶苦茶広いじゃない、では、カザフスタンはどこだ?
 そこで私、「あ、ちょっと待って、今、書庫から地図帳持ってきてみるわ」って言って(うちの書庫は、ほぼ、完璧に整理されている。うん、私、他のものはまるで整理できないんだけれど、掃除なんか壊滅的なんだけれど、書庫整理だけはとてもちゃんとやっている)、書庫へ行き。......途中、嫌な予感はしたんだけれど......持ってきた地図帳には、カザフスタンなんて載っていなかった。そこら辺は、全部纏めて、ピンクで塗りつぶされていて......書いてあった言葉は、「ソビエト連邦」。
 う、う、うーむ。
 まあ、私が書くお話の登場人物は、異世界や他の惑星に行くことはあっても、現実の外国に行くことが滅多にないからなあ、だから今までこれで何とかやっていたんだけれど......いや、でも。
 さすがに。これはまずい。書庫の整理ができていても、内容の整理ができていなければ、意味ないような気がする。それに、私が気がついていないだけで、アフリカ諸国なんて、ソ連があった時と、まったく違うものになっている可能性、高そう。だから、これだけは、新しいものを手にいれなければって思っていた。

 いや、とてもとても堪能できました。楽しかったです。幸せでした。こういう企画が続くのなら、何回でもやりたいです。(やらせてくれないだろうとは思うけれど。)

 ところで。旦那がずーっと家にいるだけで食材がこうなるのだ、食べ盛りのお子さん、それも男の子なんかが複数いる場合、みなさん、お買い物、どうしているんだろう。車があれば楽勝かも知れないけれど、今の東京では、自家用車がない家だって結構あるよね?
 で。男のお子さんがいて、おそらくは免許を持っていないだろうひとに、この話を振ってみた処。
「私、ここしばらく、重たい買い物を持って帰るってやったことがないので......」
 ......え? えええ!
「生協の宅配を頼んでいるから......」


 ............その手が、あったか。

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