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図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第61回:今村翔吾さん

怒濤の全巻一気買い!
<プロフィール> 今村翔吾(いまむら・しょうご)
1984年京都府生まれ。デビュー作「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」で第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。「童の神」で第160回直木賞候補、第10回山田風太郎賞候補。「八本目の槍」で「週刊朝日」歴史・時代小説ベスト10第1位、第41回吉川英治文学新人賞を受賞。「じんかん」で第163回直木賞候補、第11回山田風太郎賞受賞。

 今月の図書カード3万円お買い物コーナーは今村翔吾さんが登場。日本の城辞典から意外なビジネス書、超人気漫画の大人買いまで、一気呵成に購入した35冊はこれだ!
(2021年7月23日 於旭屋書店池袋店)

 本の雑誌のこのコーナーは、デビュー当時から知っており、いつかお声が掛からぬものかと思っていた。故にこの度、打診があった時には「ついに来たか」と、呟いてしまったものである。旭屋書店池袋店は大きな書店である。デビュー当時から熱烈に応援して下さる書店員さんがいるこの店で、この企画をやりたいと真っ先に思い立った。
 少々話は逸れるが、子どもの頃、私はお小遣い制ではなかった。欲しいものがある時に言うというスタイルである。なかなか了承は貰えぬものの、本だけは比較的すんなりと要求が通る。特に祖父母などは本を買うといえば、いつもより多くお小遣いをくれた。別に買ったものを確認される訳ではなく、少々ごまかして他に使うことも出来ただろうが、幸いにもまだその頃の私は素直で、全てをきちんと本代として費やした。
 このような機会を頂き、久々にお小遣いを貰ったような気分が蘇った。旭屋書店池袋店様は大きな書店であるが、本を品定めしている時、過ぎ去りしあの日、小さな町の、小さな本屋さんにいるような錯覚を受けたのである。

今村翔吾さんが図書カードNEXTで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『日本の城辞典 日本全国一万三十八古城址総覧』 日本城址研究会編著/新星出版社 ¥4,950
『鬼と異形の民俗学 漂泊する異類異形の正体』 飯倉義之/ウェッジ ¥1,540
『歴史人物怪異談事典』 朝里樹/幻冬舎 ¥2,200
『小売の未来 新しい時代を生き残る10の「リテールタイプと消費者の問いかけ」』 ダグ・スティーブンス、斎藤栄一郎訳/プレジデント社 ¥2,420
『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』 ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド、上杉周作、関美和訳/日経BP ¥1,980
『星落ちて、なお』 澤田瞳子/文藝春秋 ¥1,925
『太平記』全6巻 兵藤裕己校注/岩波文庫 ¥8,041
『鬼滅の刃』全23巻 吾峠呼世晴/集英社 ¥10,670
合計 35冊 ¥33,726

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

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