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図書カード使い放題?!

60周年にちなんで、今年還暦を迎えた石田衣良さんが6万円の図書カード使い放題に挑戦!「本の雑誌」との共同企画です。

石田衣良さん

6万円のブックハンティング大冒険
<プロフィール> 石田衣良(いしだ・いら)
1960年、東京生まれ。84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。2003年「4TEEN フォーティーン」で直木賞を受賞。06年「眠れぬ真珠」で島清恋愛文学賞、13年「北斗、ある殺人者の回心」で中央公論文芸賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』など著書多数。

 今月のお買い物は全国共通図書券・図書カード60周年を記念してなんと倍増6万円でのスペシャル企画! 図書カードと同い年の石田衣良氏がワン&オンリーの文芸書から映像系、第二次大戦資料に歌集等々一気買いした怒濤の39冊を見よ!
(令和2年9月25日 於 MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店)

 全国共通図書券(2016年からは図書カードNEXT)が生まれて60年。ついにめでたく還暦を迎えたという。子どもの頃は図書券をプレゼントされると、実にうれしかったものだ。ぼくは小学校2年生ぐらいから、たまの買いぐい以外、ほぼすべての小遣いを街の書店でつかっていた。レシートは1枚ずつ書名を裏に書き、チョコレートの箱に溜めこんでいたのだ。 「60周年記念で6万円の図書カードをつかい、好きな本を買いませんか。ちょうど石田さんも還暦ですし」
 本の雑誌編集部からそんな豪気な依頼を受けて、すぐに「やります!」と返事をしたのである。店は文芸書、人文書が充実したMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店に決めた。もうひとつのいきつけ代官山蔦屋書店(歩いていけるのでこちらのほうが足を運ぶ回数は多い)は雑誌や大判の写真集などがメインなので、今回は泣く泣くパスさせていただいた。
 9月某日、小雨模様の渋谷に出かけ、開店前の真っ暗な書棚の間をウロウロ。フロア貸し切りでゆったりと選書できたことは、忘れられない思い出になった。いやあ、本好きには王侯貴族のような贅沢でした。
 今回は原稿用紙で8枚すこししかスペースがない。購入した本は全部で39冊。書名を挙げていくだけで文面が埋まってしまうので、ぼくが現在どんな分野に興味があるのか、ジャンルごとにざっくりと紹介していこう。

石田衣良さんが図書カードNEXTで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『海神の島』 池上永一/中央公論新社 ¥2,090
『我々は、みな孤独である』 貴志祐介/角川春樹事務所 ¥1,870
『真夜中のたずねびと』 恒川光太郎/新潮社 ¥1,760
『動画でわかるカット割りの教科書 人物の行動を映像化するための撮影&編集術』 藍河兼一/玄光社 ¥2,200
『アジア映画の森 新世紀の映画地図』 石坂健治、市山尚三、野崎歓、松岡環、門間貴志監修、夏目深雪、佐野亨編/作品社 ¥3,080
『風に吹かれて』 鈴木敏夫/中央公論新社 ¥1,980
『伊丹十三の映画』 「考える人」編集部編/新潮社 ¥2,200
『きょうも映画作りはつづく』 行定勲/KADOKAWA ¥1,760
『三船敏郎の映画史』 小林淳著、三船プロダクション監修/アルファベータブックス ¥3,850
『改訂大阪大空襲 大阪が壊滅した日』 小山仁示/東方出版 ¥3,080
『黒い雨に撃たれて 二つの祖国を生きた日系人家族の物語』上下 パメラ・ロトナー・サカモト著、池田年穂、西川美樹訳/慶応義塾大学出版会 ¥5,500
『翡翠城市』 フォンダ・リー、木谷真弓訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ ¥2,750
『宇宙へ』上下 メアリ・ロビネット・コワル、酒井昭伸訳/ハヤカワ文庫SF ¥2,244
『月は無慈悲な夜の女王』 R・A・ハインライン、矢野徹訳/ハヤカワ文庫SF ¥1,320
『伝道の書に捧げる薔薇』 ロジャー・ゼラズニイ、浅倉久志訳/ハヤカワ文庫SF ¥1,254
『あまたの星、宝冠のごとく』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著、伊藤典夫、小野田和子訳/ハヤカワ文庫SF ¥1,320
『真・チャート分析大全 小次郎講師流テクニカル指標を計算式から学び、その本質に迫る』 小次郎講師/パンローリング ¥3,080
『新マーケットの魔術師 米トップトレーダーたちが語る成功の秘密』 ジャック・D・シュワッガー、清水昭男訳/パンローリング ¥3,080
『岡井隆歌集』 岡井隆/思潮社現代詩文庫 ¥1,320
『ねこねこ日本史 9』 そにしけんじ/実業之日本社 ¥880
『双亡亭壊すべし』11、12、14-18巻 藤田和日郎/小学館 ¥3,493
『家づくりの教科書 理想の住空間のベストサンプル』 マガジンハウス ¥1,650
『ウイルス・ハンター アメリカCDCの挑戦と死闘』 エド・レジス、渡辺政隆訳/ハヤカワ文庫NF ¥990
『不連続殺人事件』 坂口安吾/新潮文庫 ¥572
『脂肪の塊・テリエ館』 ギ・ド・モーパッサン、青柳瑞穂訳/新潮文庫 ¥440
『強力伝・孤島』 新田次郎/新潮文庫 ¥649
『日本大空襲 本土制空基地隊員の日記』 原田良次/ちくま学芸文庫 ¥1,650
『米陸軍日本語学校』 ハーバート・パッシン、加瀬英明訳/ちくま学芸文庫 ¥1,210
『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』 飲茶/河出文庫 ¥1,012
『夢裡庵先生捕物帳』上下 泡坂妻夫/徳間文庫 ¥1,672
合計 39冊 ¥59,956

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

購入の背景について

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