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横丁カフェWEB本の雑誌 Presents

WEB本の雑誌

現役書店員が週替わりでおすすめ本をご紹介します。
(2019.7.2更新)

『階段途中のビッグ・ノイズ』越谷オサム

*今回の担当者* 天真堂書店甲府国母店 天谷要一天真堂書店甲府国母店 天谷要一
『階段途中のビッグ・ノイズ』越谷オサム

『階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)』
越谷 オサム
幻冬舎
648円(税込)

「一発ドカンとやろう」青春のエネルギー全開。すっきりさわやか最高のロックンロール!!

 舞台は埼玉県の公立高校。学園祭ライブを夢見て入学した「ギター」神山啓人は、先輩の起こしたションキングな事件により、廃部が決定した軽音部のたった一人の部員。

 現実を受け入れていたところへ、幽霊部員だった「ベース」九十九伸太郎が合流。そして、超絶技巧のイケメン「ギター」嶋本勇作と背の高い吹奏楽のエリート「ドラム」岡崎徹を勧誘し、ついにバンド結成! 顧問は国語科教員のはずが、なぜかいつもチョークにまみれた白衣をまとう冴えない加藤先生。練習場所など制限があるなかで、彼らは学園祭「田高マニア30」に向けて走り始めます。

 笑って泣いて、最後はガッツポーズ。そこには青春のすべてが詰まっていました。恋もすれば喧嘩もします。悩みもするし成長もします。大人の一歩手前である高校生活、みなさんはいかがだったでしょうか。苦しかったでしょうか。楽しかったでしょうか。

 春休みの最終日から始まり、冬休みの前日まで一気に駆け抜けますが、この物語はずっと楽しいのです。彼らの輪に入りたいくらい。一緒に音楽の話をしたり、ギターを弾いたりしたいなぁ。

 独特な空気感があるんですよね、あの頃の男子は。妙にノリが良く後先考えず突っ走ったり、些細なことで衝突して険悪になったり、でもいつの間にか元に戻ってたり。自分と重ねながら読んでいました。久しぶりに会ってもあの空気感が戻るんですよね。みんな元気にしているかなぁ。

 私はロックとジャズが好きです。7年ほど前からベースギターを始めました。作中では、クイーンの「WE WILL ROCK YOU」やグリーン・デイやKISSなどのバンドの曲が出てきますが、大好きなバンド・曲ばかりです。越谷さんのセンスは最高です。ビールを飲みながらロック談義をしてみたいです。洋楽のコピーバンドですと、あとはディープ・パープルやMR.BIGが選曲されることが多いでしょうか。

 みんなで合わせた時のグダグダ感と、でもしっかりハマった時の爽快感はバンドでしか味わえません。憧れのロックバンドの曲をいつの日か弾けるようになりたいので練習をしていますが、まだまだ道のりは長そうです。オルタネイト・ピッキングはできるようになりましたが、速い曲にはまだまだついていけないことが多いのです。勇作のような先生がいたら上手くなれるのでしょうか。いや勇作。イケメンでムカつくけれど、私に基礎の基礎から教えてくれ。

 高校生活の途中で物語は終わってしまいますが、その後も彼ら4人は変わらない友情を築いているような気がしてなりません。妄想してしまうくらい愛おしい彼らのその後が読みたい! 切実に!!

 きっと社会人になってもバカやってるんだろうなぁ。

天真堂書店甲府国母店 天谷要一●天真堂書店甲府国母店 天谷要一1979年東京生まれの山梨育ち。怪盗ルパン・ホームズシリーズからミステリにハマり、受験期にもかかわらず本を読み漁り、担任の先生に叱られました。学生時代は、家→図書館・書店・サッカー→アルバイト→家をループするという、最高に充実した日々を過ごしました(学業はどうした!)。山梨へ戻り、フラフラした後、同社塩山店を経て現在に至る。特技は初対面でも仲良くなれること。辻村深月、横山秀夫が特に好き。あとはサッカーとビールがあれば…。

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