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図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第42回:芳崎せいむさん

「あった!!」の喜び
<プロフィール> 芳崎せいむ(よしざき・せいむ)
漫画家、神奈川県出身。1989年、秋田書店の少女漫画誌「月刊ボニータ」でデビュー。代表作に『金魚屋古書店』『デカガール〈原作/長崎尚志〉』『鞄図書館』など。ビッグコミックオリジナル増刊号にて『アブラカダブラ~猟奇犯罪特捜室~』原作リチャード・ウー(小学館)を連載中。

 今月の図書カード3万円お買い物コーナーは漫画家芳崎せいむ氏が登場。地元横浜の書店で、探していた本から店頭一目惚れ本までわくわく買った19冊はこれだ!(平成29年8月2日 於ACADEMIA港北店)

 待ち合わせは横浜市都筑区センター北駅前、ノースポート・モール店内にあるカフェ。お洒落なご婦人方が談笑する店入口付近で、『本の雑誌』最新号を、直立不動の状態で堂々と胸元にかかげ持つ松村さんを発見。かっこいい!
「読者の方から、芳崎さんにお買い物をしてほしい!というリクエストをいただいたんです」とのお話で参加させていただくことになりました。見識の深い『本の雑誌』読者にご指名いただき幸甚です。
 訪れる書店は自分で選ぶことができるとのこと。当初は開店20周年のイベントも華やかな、ジュンク堂池袋本店にしようかと思ったのですが、やはり地元の優良書店を応援したい、日常的に通っている本屋を更に知り尽くしたい、と考え「くまざわ書店アカデミア港北店」にうかがう事にいたしました。ジュンク堂には、きっと他の方も行かれるのでは...との予感、前回その通りだったようで、かぶらなくて良かったです。
 ACADEMIA港北店は700坪のワンフロア、階をまたがず売り場を見て回ることが出来ます。専門書から児童書まで、老若男女、硬軟取り混ぜた品揃えの印象です。
 さて、この大きな大きな買い物にあたり、3つのアプローチを計画しました。
1.「これは読んでみたい」と以前から思っている本
2.芳崎担当編集者お勧めの本
3.店頭で初めて見て気に入った本
 初見の本ばかりだと、途中で訳がわからなくなりそうで...... 書店に入ったものの、どれもこれもおもしろそうで何を買ったらいいか迷い続け、ついには途方に暮れてしまうことってありませんか? 脳が疲れていると稀に陥る逢魔が刻です。
 1と2は、前もってリストを準備。ただ、この本がアカデミアにあるかどうかは当日まで不明。さあどうなる?!

芳崎せいむさんが図書カードで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『SFのSは、ステキのS』 池澤春菜、COCOイラスト・漫画/早川書房 ¥1,620
『神秘大通り』上巻 ジョン・アーヴィング、小竹由美子訳/新潮社 ¥2,484
『サイモンvs人類平等化計画』 ベッキー・アルバータリ、三辺律子訳/ 岩波書店 ¥1,944
『レモン畑の吸血鬼』 カレン・ラッセル、松田青子訳/河出書房新社 ¥2,916
『ティファニーで朝食を』 トルーマン・カポーティ、村上春樹訳/新潮文庫 ¥637
『奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき』 ジル・ボルト・テイラー、竹内薫訳/新潮文庫 ¥680
『物語ること、生きること』 上橋菜穂子、瀧晴巳構成・文/講談社文庫 ¥594
『十二章のイタリア』 内田洋子/ 東京創元社 ¥1,620
『僕が殺した人と僕を殺した人』 東山彰良/ 文藝春秋 ¥1,728
『間取りと妄想』 大竹昭子/亜紀書房 ¥1,512
『愛しのオクトパス』 サイ・モンゴメリー、小林由香利訳/ 亜紀書房 ¥2,376
『動物奇譚集 2』 アイリアノス、中務哲郎訳/ 京都大学学術出版会 ¥4,212
『あるかしら書店』 ヨシタケシンスケ/ポプラ社 ¥1,296
『名作転生 脇役ロマンス』 小島水青、小松原宏子、北野勇作、こざきゆう、森奈津子、粟生こずえ、シライシユウコ/ 学研プラス ¥1,026
『緑の霧』 キャサリン・ヴァン・クリーヴ、三辺律子訳/ほるぷ出版 ¥1,836
『という、はなし』 吉田篤弘、フジモトマサル絵/ちくま文庫 ¥864
『沈黙の書』 乾石智子/創元推理文庫 ¥950
『Burn.―バーン―』 加藤シゲアキ/角川文庫 ¥605
『ザ・バット 神話の殺人』 ジョー・ネスボ、戸田裕之訳/集英社文庫 ¥1,080
合計 19冊  購入総額 ¥29,980

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

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