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図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第35回:宮田珠己さん

めざせ3,000円以上
<プロフィール> 兵庫県生まれ。旅とレジャーのエッセイを中心に執筆活動を続ける。著書に『ときどき意味もなくずんずん歩く』『だいたい四国八十八ヶ所』『日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編 』『いい感じの石ころを拾いに』など。

図書カード3万円使い放題コーナーに、今月は宮田珠己氏が挑戦!ビジュアル重視本からSFまで、心の障壁を乗りこえて購入した13冊は何だ?!
(平成28年3月31日 於MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店)

 本屋に行って、この本よさそうだな、と思って迷わず買える値段といえば、私の場合だいたい2,000円ぐらいまでである。ものすごく気に入ったら3,000円までは出すかもしれない。しかしそれ以上となると、いったん退却して時間をおき、それでもどうしても欲しい本かどうか検討を重ねることになる。一方で、3,000円の本は買わなくても、1,000円の本3冊だったら迷わず買うから、これはお金の問題ではなく、心の障壁の問題である。
 この企画が終わったあとも、私は本を買い続けるだろう。2,000円以下の本ならいくらでも買うだろう。自分でもどうせ買うものを、せっかくのこの機会に買うことはない。今こそ心の障壁を乗りこえ、高い本を買おうではないか。
 とくにビジュアル重視の本を今回は手に入れたい。なぜなら写真集など文字が少ない本は、同じ3,000円以上の本のなかでもとりわけ後回しにしがちだからだ。普段なら買わない本を買ってこそのこの企画である。
 即座にそう決めたのはいいんだけれども、実は今回打診を受けた際、あまりのうれしさにうっかり家族にしゃべってしまった。
「3万円も自由に本買っていいんだって!」
 すると、喜ぶ私に娘がぽつりと言ったのである。
「なんか面白いクイズの本買ってきて」
 ん? あ、いやいや、そういう話じゃないんだ、これはお父さんが3万円あったらどんな本を選ぶかっていう企画であって......。
「クイズの本が欲しいなー」
「はい」

宮田珠己さんが図書カードで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『旅と芸術 発見★驚異★夢想』 巖谷國士監修・著/平凡社 ¥2,484
『マッド・マックス 怒りのデス・ロード COMICS & INSPIRED ARTISTS』 ジョージ・ミラー、柳下毅一郎訳/Graffica Novels ¥3,240
『寺社の装飾彫刻 関東編〈下〉千葉・栃木・茨城・神奈川』 若林純撮影・構成/日貿出版社 ¥4,104
『世界地図帳』 (2版) 谷治正孝、川嶋理夫、田代博、萩原康之、堀英雄編著/昭文社 ¥4,104
『縄文人の世界観』 大島直行/国書刊行会 ¥2,376
『異界歴程』 前田速夫/河出書房新社 ¥2,592
『私の日本地図〈4〉瀬戸内海Ⅰ 広島湾付近』 宮本常一/未来社 ¥2,592
『ニッポンのじてんしゃ旅 〈vol.01〉 しまなみ海道をゆく。瀬戸内7海道サイクリングガイド』 八重洲出版 ¥1,080
『奇妙な孤島の物語』 ユーディット・シャランスキー、鈴木仁子訳/河出書房新社 ¥3,132
『驚愕の日本がそこにある 絶海の孤島』 カベルナリア吉田/イカロス出版 ¥1,728
『世界一うつくしい植物園』 木谷美咲文、森田高尚監修/エクスナレッジ ¥1,728
『星を創る者たち』 谷甲州/河出書房新社 ¥1,836
『リヴァイアサン クジラと蒸気機関』 スコット・ウェスターフェルド、小林美幸訳/ハヤカワ文庫SF ¥972
合計 13冊  購入総額 ¥31,968

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

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