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図書カード使い放題?!

もし手元に自由に使える3万円の図書カードNEXTがあったら、あなたならどんな本を買いますか?
このコーナーでは、そんな夢のような話を作家さんに体験していただき、どんな本を選んだかを大公開!
図書カードNEXTで本を選ぶ楽しみをあなたも疑似体験してください。

第23回:高野秀行さん

アジアの本を買いまくり
<プロフィール> 高野秀行(たかの・ひでゆき) ノンフィクション作家。1966年東京都生まれ。早稲田大学探検部当時執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。タイ国立チェンマイ大学日本語 講師を経て、ノンフィクション作家となる。誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も知らないものを探す。それをおもしろおかしく 書くをモットーに、多くの作品を生み出している。2006年に『早稲田三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞を、2013年に『謎の独立国家ソマリランド』で第35回講談社ノンフィクション賞受賞。

 図書カードで3万円も買い物ができると聞き、まずどこの本屋に行こうか考えた。で、思い出したのはアジア文庫(※)。昔はよく図書館代わりに使っていた。アジア関係の書籍がコンパクトに集まっているので、なまじの図書館よりはるかに便利なのだ。チェックしたい部分を立ち読みして、そのあと面白そうな本を物色して買って帰るなんてことをしていた。ネットを使うようになってから足が遠のき、ここ3年くらい行っていない。久しぶりに行ってみることにした。
 レイアウトや品揃えはだいぶ変わっていた。以前はもっと旅行記や旅行雑誌がたくさん並べられ、私の本も数冊平積みされていたものだが、今は旅行関係の本は激減していた。私の本は棚に挿さった1冊のみ。その分、専門書や硬めのルポ、辞書の比重が大きくなっているようだ。書き手としては悲しいが、買い手としては嬉しい。旅行記は普通の書店で買える。アジア文庫ではここでしかない本を並べてほしい(なんて言いつつ3年も来ていなかったのだが)。

※「アジア文庫」は「内山書店」内に移転し、現在では「内山書店」として図書カードのお取り扱いをしています。

高野秀行さんが図書カードで購入した本

著書 著者/出版社 価格(税込)
『新興国の流通革命』 遠藤元/日本評論社 ¥4,410
『曼谷シャワー』 下関崇子/平安工房 ¥1,260
『タイに渡った鑑識捜査官』 戸島国雄 /並木書房 ¥1,680
『タイの古寺を歩く』 桑野淳一 /連合出版 ¥1,890
『タイ日辞典』 岡滋訓 /ボイス ¥4,095
『ミャンマー概説』 伊東利勝編/めこん ¥7,350
『ビルマの日々』 ジョージ・ オーウェル、大石健太郎訳/彩流社 ¥2,625
ミャンマーの地図   ¥945
『ボルネオの森に秘薬を求めて』 深井勉 /草思社 ¥2,100
『わたしが見たポル・ポト』 馬渕直城 /集英社 ¥2,100
『旅の指さし会話帳76 南インド』 袋井由布子 /情報センター出版局 ¥1,890
合計 11冊  購入総額 ¥30,345

それでは各書籍について、購入の背景をじっくりと伺いましょう。

購入の背景について

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